ピクサスプリンタはダサくて汚かった。

ピクサスがカラープリンタ市場をほぼ手中にした。ここまで先代のWonderBJブランドと合わせて約10年、長きに渡ってエプソン・カラリオとの激しいプリンタバトルを繰り広げてきたキャノン・ピクサスだが、デジカメとのイメージ連携が大きなテーマである現代のカラープリンタにとってキャノンの資産は大きかったようだ。当初、特に画質競争で大きくカラリオに水をあけられたキャノン・ピクサスだった。当時のキャノン・ピクサスの評判は、「(ボディが)ダサくて、(画質が)汚い」というもの。ここから今の地位まで一気に突き進んできた。もちろんエプソン・カラリオが死に絶えたわけでもなく、それはそれで更に進化をしている。ただ、キャノン・ピクサスが今までの戦況を大きく変え、今後はカラープリンタの主導権を握ってゆく事となるのは間違いなさそうだ。

ピクサスプリンタ成功の影にデジカメ情報規格あり。

ピクサスプリンタでも、デジカメの写真データそのものにいろいろな付加データ(レンズ種類・シャッタースピード・撮影日時・カラースペース他)を付加しようという考え方は2000年頃から実施段階に入っていた。キャノン・ピクサスがデビューする前の話しだけれども、カメラメーカーとしてキャノンはエプソンが提唱するPIM規格でもデジカメとカラープリンタ連携に危機感を抱いた。後にキャノン・ピクサスを生み出す事になるキャノンはカメラ業界においてフォーマット化(規格化)があらゆる意味でビジネスに与える影響を熟知していたからだ。今では付加データ規格はExif2.2でほぼ統一に至っているが、この仕掛け人はキャノン。Exif2.2規格の発表が2003年春。キャノン・ピクサスが晴れてメインブランドとなったのは2004年である。

ピクサスプリンタもう一つの写真データ互換規格、ピクトブリッジ

ピクサスプリンタが拡販されてゆく背景で忘れてならない規格が「ピクトブリッジ」規格。要するに「デジカメ写真のプリントにパソコン不要」を実現した規格で、キャノン・ピクサスシリーズ(ピクサスがメインブランドになる前から)では積極的にプロモーションが行われた。ピクトブリッジ協賛企業はキャノン・オリンパス・エプソン・ソニー・ヒューレットパッカード・富士フィルムだが、なかでもキャノンは常に主導的な立場で規格設計の中心となりキャノン・ピクサスシリーズへの規格の横展開により市場優位性をつけた。キャノン・ピクサスのコンセプトはエプソン・カラリオ同様、「高画質プリントが誰でも簡単」だったから、こうした規格設定はキャノン・ピクサスにとって大変重要だったわけだ。

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Copyright © 2007 キャノン・ピクサス インクジェットの歴史をエプソン・カラリオと切り開いてきた定番プリンタ